ガイドスコープ [天体]
望遠鏡の接眼部を笠井のクレイフォードにとり換えたのでオフアキシスガイドは使えない。なのでガイドスコープを作成。このレンズは2008年の原村星まつりで購入した8cm/F4のアクロマート。
親亀子亀式にR200SSの背中に同架してみたが、重くなってしまいバランスウェイトを一杯に伸ばしてぎりぎり足りない感じ。
そこで10mmのベークライト板を加工して、鏡等の横に配置してみた。これならバランスウェイトは足りるのだが、赤緯軸周りのバランスがとれなくなってしまった。天体導入の時に赤緯モーターがひいひい言っている。
ガイドスコープとしてはかなりオーバースペックのようでLodestarで2秒露出すると、どこへ向けても微恒星がうじゃうじゃ写る。もっと小さな口径でよいのだろう。
と、つぶやいたところ、、
なずな工作室さんが、6cm/F5の鏡等が余ってるからと言って譲ってくださった。
←8cm/F4(上)との比較。
レンズだけ流用させていただき、接眼部にフリップミラーを取り付けて、エツミの5倍ルーペで作った接眼レンズで、ファインダーも兼ねられるようにしてみた。
早速試したところ、Lodestar 2秒露出で11.8等星を余裕で認識。
しかしながら余計なものつけてしまったため、重さの問題は解決せず。
ここでしばし考察。数年前に8cmのガイドスコープを作ったのはwebカメラでオートガイドするためだった。webカメラの露出は1/30秒程度。そのころは4等星ぐらいしか写らず、ガイド鏡にも雲台が必要だった。Lodestarならば2秒露出が可能でそれだけで光量は60倍。6cmでも12等星が写る。ならもっと小さなレンズでもよいのではないか。ヒッパルコス星表をダウンロードして星の数を数えたところ、11.8等星以上は117,384個もある。口径4cmにすると光量は44%になるので0.88等暗くなる。すなわち10.9等星までしか写らない。しかしながら10.9等以上の星は115,041個もあり、星の数は2%しか減らない。なんてこった。全然大丈夫じゃないか。
というわけでケンコーのマクロレンズAC No.3 Φ49mmを使って再々度ガイドスコープを作成。軽くなるようファインダー兼用はやめて、バランスを崩さぬようなるべく主鏡に寄り添うように取り付けてみた。
果たして計算通り10等級まで写るや?
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