『数学者の言葉では』 [book]
最近藤原正彦さんの本をいくつか読んだので、年代順に並べてみた。
先日『国家の品格』のことをblogに書いたら、S嬢が「これも面白いですよ」と貸してくれた。読んでみたら読んだことがあるのを思い出した。多分大学時代。夕焼けのベンチで、寝食を忘れて数学の難問を攻撃し続ける作者の姿が映像的に記憶に残っていた。
当時はその精神力や集中力がすごいなあと思ったけど、今は、寝食を忘れて設計上や製造上や販売戦略上の難問に取り組み続ける人が、身の回りにゴロゴロいる。すごいよみんな。
これもS嬢が貸してくれた。
息子さんが小学校の修学旅行前の健康診断で検便の提出を求められた。子供の修学旅行を犠牲にして、「検便廃止」を勝ち取るまで体制と戦う藤原さん。おもしれえけどやりすぎだよ。
これは買って読んだ。読んでいてたいへん愉快なエッセイ集。
アメリカかぶれで議論好きだった若き数学者が、時を経てその哲学が円熟味を増し、われらが祖国『日本』のすばらしさと、世界で果たすべき役割を明確にしていく。藤原さんが生涯をかけて築き上げてきたんですねえ。すごいですねえ。
そういう土台あってのこの本(↓)ですな。
- 作者: 藤原 正彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11
- メディア: 新書
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