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忍者もの一巡。 [book]

DSC06354.JPG3月に天地明察を読み終えた後、忍者ものにハマって、「のぼうの城」、「忍びの国」、「梟の城」、「風神の門」と伊賀甲賀の歴史をたどった。登場人物とその相関関係をメモしながら読み進めのだが、ほとんどアルコールとともに蒸発してしまい、清涼感だけが残っている。大阪、京都、奈良、甲賀、伊賀から亀山越えて伊勢辺りの地理にはずいぶん詳しくなった。

豊臣から徳川に天下が遷りゆく頃に暗躍した忍びのものたち。歴史の表には出てこないがいろいろあったり無かったりしたんだろう。

400年経ってもまだこの世は人が人を殺して憎まれたり英雄になったりしているし、自然の驚異の前に人知の未熟さを思い知らされている。宇宙人でも攻めてこないと地球は統一されないのか。

気分を変えて次はホーキングに宇宙を学ぼう。

 


天地明察 [book]

IMG_3587.JPGF氏のお勧めにしたがい久しぶりに買ったハードカバーの本。書店で手にとって、こんなビットレートの低いメディアがまだ存在していることに気づいてちょっと不思議な感じがした。

読み始めて前半の幾何学問題で引っかかって進まなかったが、北極星の高度を測り始めたあたりからぐいぐいと。なかなか面白い。


IMG_3593.JPG一問目はウィスキー水割り3杯で何とか解けたが、二問目は酔っ払ってくらくらして理解できず。一夜明けて先へ読み進んでズッコけ。三問目は数列の問題なのだろうがシラフでも分からん。何か暗黙の前提でもあるのか?


iPhoneで読書 [book]

だんだん育ってきた私のiPhone3G。青空文庫を読むためのビューアーはいろいろあるようだが、縦書き横書きに対応しているということで "i文庫" を導入。450円也。これで文庫本7000冊読み放題ってことで、毎日一冊づつ読んでも20年かかるぜ。
初めの一冊は、「青空文庫」呼びかけ人の富田倫生氏の『パソコン創世記』

IMG_0488.png  IMG_0487.png

カタカナ用語が多いので見慣れた横書きのほうが読みやすい。すらすらと読み進んで100ページぐらい、TK-80が誕生したあたりまで読んだ。

ああ懐かしい。コンピュータの原理を理解したのは高校のころだったか。安田ジュメイ先生の本を何度も読み返していたある日、知識の断片が組み合わさって頭の中でコンピュータが動いた。その瞬間、神の姿を見た気がしたが、分かってしまえばあっけないほど簡単な原理だった。まあ世の中そんなものだろ。
そして大学で上京して秋葉原Bit-InでTK-80買って、、、このあたりから富田さんの物語に"通行人"程度で参加できるはず。

と思ったらなんだか変な展開になってきたぞ。。。

 


『天使と悪魔』を読んだ [book]

職場の仲間と飲みに行った際に『天使と悪魔』が話題になった。K君は原作本が面白いと主張する。上巻を買って帰ったら一気に読み終えてしまって続きが気になるので、書店の閉店ギリギリに飛び込んで中巻を買ったと。そのまま読み続けて読み終えて、真夜中に隣町の24時間営業の書店まで車で行って下巻を買って朝まで読んでしまったと。
で、その本を貸してくれたが、読書上の注意点があるとのこと。

  • 読み始めたら止まりませんから、始めるタイミングに気をつけて。
  • 不幸にして論理矛盾に気がついても、かまわず先へ進むのがコツ。

なにやら危険極まりない本のようだが、通勤電車なら時間に区切りがあるだろうと思って読み始めた。なるほど時々「はぁ?」ってなところはあるものの、そこはあえてそれ以上つっこまずガシガシページをめくる。 平日の帰宅時は先を読みたい気持ちに睡魔が勝ったが、昨夜は週末ということもあって止まらなかった。

DSC00072'.jpg

『ダビンチコード』と同じく宗教と科学がテーマ。いまひとつ私の哲学(笑)とは異なるところがあるようだがそれはそれとして、ハラハラドキドキのサスペンスとしては『ダビンチコード』より面白かったかも。(『ダビンチコード』はめまぐるしすぎて後半はわけが分からなかった。)
映画も見ればよかった。10/28にDVD&BDリリースだそうでしばらくおあずけ。


『ホーキング 宇宙の始まりと終わり』 を一回読んだ [book]

帯が爆笑問題の太田満だったので買うのやめようかと思ったけど。
ホーキング宇宙の始まりと終わり―私たちの未来

ホーキング宇宙の始まりと終わり―私たちの未来

  • 作者: スティーヴン W.ホーキング
  • 出版社/メーカー: 青志社
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 単行本

いやあすごい。ホーキングさんはこの世が存在する理由を知りたがっている。人類はまだその答えを知らないが、もうちょっとのところまで来ている予感がするとのこと。自分が生きている間にその時がくるのだろうか。宇宙はこの世のようにしか存在しえないのか、この世がたまたまこのような宇宙だったのか。生命が生まれたのは必然か偶然か。

一回読んだぐらいじゃホーキングさんの悩みは理解できないので、もう一回読みなおそう。


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「カラー版 ハッブル望遠鏡が見た宇宙」を読んだ [book]

カラー版 ハッブル望遠鏡が見た宇宙 (岩波新書)

カラー版 ハッブル望遠鏡が見た宇宙 (岩波新書)

  • 作者: 野本 陽代
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: 新書
ハッブル宇宙天文台が打ち上げられた当初は主鏡の球面収差でピンボケだった。主鏡は打ち上げの7年も前に完成していたのに誰もそのゆがみに気がつかなかった。打ち上げて3年半後、補正レンズを取り付ける修理を宇宙空間で行って、本来の性能を取り戻した。NASAってホントに根性がある。そうやって写された写真の数々。どうがんばったってベランダ天体写真がかなうわけないのでちょっとやる気がそがれた。

本書で学んだ星の一生:
  1. 宇宙空間に漂うチリやガスが集まる。
    互いの重力でどんどん引っ張り合って中心の圧力が高まり温度が上がる。
  2. チリやガスの量が少なく、ここで成長が止まると褐色矮星(太陽の1/10ぐらいの重さ)で終わり。
  3. チリやガスの量が豊富で、中心の圧力と温度が充分高くなると水素の核融合が始る。
    核融合により水素がヘリウムに変換され、莫大なエネルギーが生まれ、星が輝きだす。
    小さな星は細く長く燃え続け、大きな星ほど激しく核融合が起こり短命である。
    われわれの太陽の寿命は100億年ぐらい。10倍の星は2600万年で燃え尽きる。
  4. 燃料の水素を使い果たすと中心にヘリウムが残り、星の外側はぶくぶくと膨れだす。
    表面の温度が下がるので赤く見える。赤色巨星と呼ばれる段階。
  5. 赤色巨星の芯のヘリウムは自らの重みで逆に縮んで圧力と温度が上がる。
    やがてヘリウムの核融合が起こり、酸素と炭素を作り出す。
    中心部で核融合が進む間、外層はどんどん膨れて薄くなっていく。
    この状態が惑星状星雲。
  6. 外層が飛散して中心の小さな芯が残ると、この状態が白色矮星。
    太陽の8倍以下の重さの星はこれで終わり。
  7. それ以上重たい星はさらに自重で縮み、酸素や炭素を原料とする核融合がおこる。
    その核融合により、ネオンやマグネシウムや鉄といった重たい元素が作られる。
  8. 星の密度はどんどん上がり、中心部が50億度に達するとついに鉄の原子核が崩壊する。
    その瞬間星は爆発する。これが超新星爆発。
  9. 超新星爆発の衝撃波によって核反応が一気に進み、金、銀、ウランなどの鉄より重い元素が作られる。
    作られた元素はすさまじいスピードで宇宙空間に散っていく。
  10. 後にはほとんどが中性子でできた重くて小さな芯が残って、終わり。
  11. さらに重く大きな星は際限なく小さくつぶれてブラックホールとなって、終わり。
  12. 宇宙空間に散ったチリはやがて互いの重力で集まり始め、、、振り出しに戻る。
これをネタにお正月用のスゴロクが作れるかも。

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『パロマーの巨人望遠鏡(上)(下)』を読んだ [book]

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O君に薦められたこの本、終電で読みふけって降りる駅を乗り過ごして、ふた駅タクシーでもどるはめになるほど面白かった。パロマー天文台に行く前に読めばよかった。
まず第一に冒頭の「緒言」が味わい深い。パロマー天文台をつくるという物語をどう記述するかの基本方針が語られている。be動詞を用いて事実を正確に記述するか、一般動詞を用いて人を中心に語るか。科学者は事実を正確に記述することを望むが、筆者はそれでは物語として機能しないことを知っている。 「彼らは科学者であったとしても、やはり一人の人間として生きているに相違ないのだから。」
アメリカが月まで行けた理由が分かったような気がする。

しおり.pngアメリカのお話なので、長さの単位はインチとフィート。ぜんぜんピンと来ないのでこんなスケールを栞に書き込んでチラチラ見ていた。(実際は手書きのもっとラフな絵)


 


『ヤマダ電機の品格』を読んだ [book]

DSC03915.JPG先日マーケティング系の諸先輩とお会いしたときにちょっと話題になったので、興味がわいて読んでみた。
ビジネスマンとしての資質と、尊敬できる人柄というのはまったく別物だよね。それどころかひょっとすると両立できないものなのかもしれない。あー恐ろしい。


『利己的な遺伝子』 [book]

ふともう一度読みたくなったので、通勤10往復ぐらいかけて読んだ。
利己的な遺伝子

利己的な遺伝子

  • 作者: リチャード・ドーキンス
  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 1991/02
  • メディア: 単行本
 
昔一度読んでるにもかかわらず難解。しかも不必要に難解。たとえば、
 
「子をたくさん産みすぎる個体が不利をこうむるのは、個体群全体がそのために絶滅してしまうからではなく、端的に彼らの子のうち生き残れるものの数が少ないからなのである。過剰な数の子供を生ませるのにあずかる遺伝子群は、これらをかかえた子供たちがほとんど成熟しえないため、次代に多数伝達されることがないというわけである。」
 
要するに、
 
「子供が多すぎるとよく育たないので、"過剰多産"の遺伝子は淘汰される。」
 
で十分でしょ。
しかしながら、あなたがダーウィニズムに洗脳されようと心から願うならば、この一見退屈な論理の展開に付き合って、辛抱強く理解し続けなければならない。この修行は苦しくときに睡魔を催すが、一文たりとも読み飛ばしてはならない。さもなくばそれに続く文章であなたの推論はあっという間に道をそれて迷子になってしまうであろう。 (分かりにくい文書は、書くのは比較的簡単だ。)
  
さて、難解な前半を乗り越えて、ダーウィニズムを深く理解したところでいよいよ<ミーム(meme)>の登場である。これがこの本の一番面白いところだと思う。リチャードさんから私が受け継いだミームをリチャードさん風に書くならば、
 
われわれ人類は、DNA上の遺伝子のほかに、大脳という外部記憶を発達させたので、利己的な遺伝子の奴隷となることなく、進化的に安定な戦略を、すなわち人類が平和共存できる文化を、ミームによって構築し伝承し進化させることができるはずである。
 

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のだめカンタービレ [book]

オケやってる人がこのマンガ読んだらどう思うか知りたいから読んでみて、とMY嬢が貸してくれた。3巻借りて面白かったと言ったら、もう3巻貸してくれたので6巻まで読んだ。引続き面白かったよ、ありがとう。
のだめカンタービレ (6)

のだめカンタービレ (6)

  • 作者: 二ノ宮 知子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/07/11
  • メディア: コミック
 
マンガは『伊賀野カバ丸』以来ほとんど読んだことなかったので久しぶりに面白かった。音楽の世界が舞台になってるけど、このマンガの面白さの本質とはあんまり関係ない気がする。
ベトベンの7番でヴァイオリンが踊るのはどこなんだろう。アレグレットのオクターブ跳躍するところかなあ。ドラマや映画にしたらさぞかし面白いと思うんだけど、のだめのピアノを演技できる役者っているのかなあ。それよりもAオケを演技できるオケを探すほうが困難だろうなぁ。
 と思ったら千秋真一(指揮)R☆SオケのCDが出てるらしい。売り切れらしいけどいつか聞いてみたい。
ブラームス:交響曲第1番~のだめカンタービレ

ブラームス:交響曲第1番~のだめカンタービレ

  • アーティスト: R☆Sオーケストラ 千秋真一, 千秋真一, R☆Sオーケストラ, ブラームス, ドヴォルザーク
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2005/09/22
  • メディア: CD
 
 
 
 

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