「カラー版 ハッブル望遠鏡が見た宇宙」を読んだ [book]
ハッブル宇宙天文台が打ち上げられた当初は主鏡の球面収差でピンボケだった。主鏡は打ち上げの7年も前に完成していたのに誰もそのゆがみに気がつかなかった。打ち上げて3年半後、補正レンズを取り付ける修理を宇宙空間で行って、本来の性能を取り戻した。NASAってホントに根性がある。そうやって写された写真の数々。どうがんばったってベランダ天体写真がかなうわけないのでちょっとやる気がそがれた。
本書で学んだ星の一生:
本書で学んだ星の一生:
- 宇宙空間に漂うチリやガスが集まる。
互いの重力でどんどん引っ張り合って中心の圧力が高まり温度が上がる。 - チリやガスの量が少なく、ここで成長が止まると褐色矮星(太陽の1/10ぐらいの重さ)で終わり。
- チリやガスの量が豊富で、中心の圧力と温度が充分高くなると水素の核融合が始る。
核融合により水素がヘリウムに変換され、莫大なエネルギーが生まれ、星が輝きだす。
小さな星は細く長く燃え続け、大きな星ほど激しく核融合が起こり短命である。
われわれの太陽の寿命は100億年ぐらい。10倍の星は2600万年で燃え尽きる。 - 燃料の水素を使い果たすと中心にヘリウムが残り、星の外側はぶくぶくと膨れだす。
表面の温度が下がるので赤く見える。赤色巨星と呼ばれる段階。 - 赤色巨星の芯のヘリウムは自らの重みで逆に縮んで圧力と温度が上がる。
やがてヘリウムの核融合が起こり、酸素と炭素を作り出す。
中心部で核融合が進む間、外層はどんどん膨れて薄くなっていく。
この状態が惑星状星雲。 - 外層が飛散して中心の小さな芯が残ると、この状態が白色矮星。
太陽の8倍以下の重さの星はこれで終わり。 - それ以上重たい星はさらに自重で縮み、酸素や炭素を原料とする核融合がおこる。
その核融合により、ネオンやマグネシウムや鉄といった重たい元素が作られる。 - 星の密度はどんどん上がり、中心部が50億度に達するとついに鉄の原子核が崩壊する。
その瞬間星は爆発する。これが超新星爆発。 - 超新星爆発の衝撃波によって核反応が一気に進み、金、銀、ウランなどの鉄より重い元素が作られる。
作られた元素はすさまじいスピードで宇宙空間に散っていく。 - 後にはほとんどが中性子でできた重くて小さな芯が残って、終わり。
- さらに重く大きな星は際限なく小さくつぶれてブラックホールとなって、終わり。
- 宇宙空間に散ったチリはやがて互いの重力で集まり始め、、、振り出しに戻る。
これをネタにお正月用のスゴロクが作れるかも。
2008-11-22 13:44
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