Ensemble Arpege 5th concert [音楽(トランペット)]
後輩たちのアンサンブル団体、「アンサンブル・アルページュ」の演奏会を聴いた。府中の森芸術劇場ウィーンホールにて。
前半はチェンバロ。生で聴いたのは初めてかもしれない。スピーカーを通して聴くチェンバロはなんだか一回微分されたような芯のない印象だったが、生はやっぱり違うものだ。シャンパンのごとく実に爽やか。
後半は管楽器を加えてベートーヴェンの七重奏曲。変ホ長調は英雄的な響きで、管楽器が主体の名曲はEb調が多いとのこと。逆もまた真かもしれない。管楽器はフラット系のほうが運指や音程が有利ということと、Bb管やF管が多いということをあわせて考えると、Eb調が良く使われるのは納得できる。
それにしてもだ。
アンサンブルの完成度の高さには驚いた。どの曲も緻密に構成されていて隅々まで練習しつくされている。アマチュアにありがちな "美味しいとこだけつまんで後は勢いで" のような安直さは微塵も無い。プロには妥協が必要だが、アマチュアにはその必要は無い。音楽に対する真摯な姿勢が音に乗ってホールを包み聴衆の心を洗う、と言ってはかっこよすぎるかもしれないけどそのくらい感動した。
無趣味をすすめている村上龍さんに聴かせてみたい。彼はこれを趣味と仕事のどちらに分類するだろうか。
2009-05-16 23:30
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コメント(2)
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演奏会にお越しいただき、ありがとうございました~。また、素敵なコメントありがとうございます。私たちの演奏で伝わったものがあるのは、とても嬉しいです。今後ともよろしくお願いします。
by Ensemble Arpege 代表 (2009-05-19 04:25)
代表さん、コメントありがとうございます。また来年も素敵な音楽を聞かせてください。
by katabami (2009-05-21 23:16)