わがふるさと秋葉原

今日は平和なGW中なので仕事を早々に切り上げて秋葉原散策。最近ヨドバシしか行ってなかったので、反対側の電気街口を歩いてみた。思い起こせば20数年前、上京したての私は大学の入学式をサボってこの町に来た。入学祝いに親戚にもらったお金を全部使って憧れのTK-80を買って、それから3日間下宿にこもりっきりで組み立てた。いわば秋葉原へ入学したのであり、わが青春のふるさとである。ふとそれを思い出してラジオ会館へ踏み込んだら、なんじゃこりゃ。アニメオタクの巣窟と化している。それを無視して若松あたりまで上って行けば昔と変わらぬパーツの山。おばさん、私ここでダイヤトーンの610を買ってスピーカーを自作しましたよ。と心で語りかける。そのま帰巣本能に従い、ラジオセンターを通って、ラジオデパート。ああまだ真空管を売っている。おじさん、私ここで真空管を買ってアンプを作りましたよ。6BQ5まだありますか？12AX7はありますか？と心で語りかける。続いて千石電商、秋月電子。若者でごった返している。みんなあのころの自分と同じ目をしてる。部品しか見てない。雑念無し。安心しました。電子立国日本の未来は大丈夫です。気がつけばあのころと同じ道順で駅前に戻っていた。あれ？何にも変わってないじゃん。いや、そうじゃなくて自分があのころと変わってないだけだ。そういえばうわさに聞いてたメイド喫茶ってどこだよ。部品ばっかり見ていて他の店をぜんぜん見てないじゃないか。まあいいか。

 というわけで子供のお土産におでん缶。

だけど昔自動販売機で売ってたのはもっと細長い缶だったぞ。秋月で目を血まなこにしていた若者たちよ、君たちはこんなもの買う金があったらコンデンサのひとつでも買うんだぞ。頼んだぞ。待ってるぞ。