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C/2011 L4 パンスターズ彗星を撮ろう! [天体]

GPVによれば3/9は長野県全域で快晴。常念山頂は時折吹雪が舞っているのが見えたが地上は微風。

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このチャンスを逃してなるものか。ネットで調べると美ヶ原高原は冬季閉鎖中だが、霧ヶ峰高原は登れるようだ。さっそく車に機材一式積み込んで標高1700mの富士見台駐車場へ行ってみると、

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除雪された雪が山のように積まれていて、つま先立ちしても西の地平が見渡せない。これは困った。もう一つ先の駐車場に行ってみたら、車が屋根まで雪に埋まって放置されていた。他もよさそうなところは無いのでもう一度富士見台駐車場に戻り、他の車が去るのを待って何とか西の地平が見渡せる位置を確保した。

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三脚をいっぱいに伸ばし、片足を雪に突っ込んで何とか西の地平が見えるところに赤道儀を設置。


 

機材はロシア製ミラーレンズとこの日のためにポチった8x50の正立ファインダ。
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レンズにバーダーフィルタを取り付けて太陽を導入し、そのズレを見つつ極軸を微調整。そこから金星や火星を導入してみるが空がまぶしくて発見できない。西の空は黄砂にかすんで遠くの山の稜線がかすかに見える程度。

17:30時点で10人ほどの同業者が集まり、雪山の上にカメラ三脚を立てている人もいた。時折通るジェット機の飛行機雲が彗星と紛らわしい。

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日没後1時間ほど双眼鏡で捜索するが何も見えない。写真を撮ってカメラで拡大しても何も写っていない。 DSC03628

岡谷から来たという隣人はあきらめて帰って行った。私もあきらめて、最後に10枚ほどシャッターを切り、18:30に撤収。

自宅に戻って、今朝届いたStellaImage7をパソコンにインストールしダークもフラットも無にコンポジットしてみたところ、ゴミだらけの夕焼けの中にそれらしき姿が浮かんできた。

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彗星の写っていなかったコマを使ってフラット補正し、白黒で処理したところほんのり尾も見えた。

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★C/2011 L4 (PANSTARRS)    
2013/03/09 18:22:07 - 18:23:16, MC RUBINAR 5.6/500 (φ100mm, fl:500mm mirror lends), Vixen SXW Mount, NEX-5(IR modified), ISO-800, 1/5sec x 9, StellaImage7にて画像処理(モノクロモード)

焦点距離1500mm相当にトリミングし、地面に平行になるように画角を回したのがこれ(↓)。
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他に星が写っていないので何等か比較しようがないが、とりあえず写ったので良しとしよう。


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