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昼間にピリオディックモーションを測定する [天体]

天文我楽苦多工房さんのHPに日中ピリオディックモーションを測定する方法という記事があったので、それを参考にさせていただき実験してみた。

まず、PowerPointで黒地に白の十字を書いてPC画面に全画面表示しターゲットとする。スクリーンショット 2014-01-25 17.27.30

自作ポータブル赤道儀に35mmのレンズをつけたカメラを乗せてPC画面を撮影する。うんと絞ってシャッタースピード5秒で連射。シャッター間が1秒あいて6秒間隔で撮影できた。画像のサイズはM(4592x3056)とした。

こうして連続撮影したコマを30枚、ステライメージで開いて基準点指定ツールで十字を囲うと中心がマークされる。そのままコンポジットメニューを開くと0.01ドットの精度で並進ずれが表示される。
スクリーンショット 2014-01-25 16.06.13

この数値をExcellに入力してグラフ化する。横軸は時間で単位は秒。縦軸はずれの大きさで単位はドット。近似線を表示して傾きと切片を求める。
スクリーンショット 2014-01-25 17.03.06

求めた傾きと切片をもとにずれ量を計算し、グラフにするとあらこの通り、ちゃんとピリオディックモーションが表示できた。周期は1分で理論通り。
スクリーンショット 2014-01-25 17.02.57

自作ポタ赤の駆動速度は平均的には恒星駆動に等しいと仮定する。画像上で十字線は1秒間に0.6899ドット動くということは1ドットは0.0060395度に相当する。度分秒であらわせば21.7秒角に相当する。上のグラフの振幅は±3ドットぐらいなので、ピリオディックモーションは約65秒角ということになる。

作ったばかりのときに星で測定したら30秒角程度だったので1年ちょっとの間にずいぶん悪化してしまったようだ。ネジ山がすり減ったのだろうか。まあそれでも4592x3096で撮ったコマが3ドット程度ずれるのは実用上問題ないと思う。焦点距離35mmなら十分実用になるだろう。


新年初撮り [天体]

DSC06979久しぶりに主砲R200SSとSXW赤道義をベランダに出して天体撮影。激しくガイドが暴れて安定しない。わずか20秒露出でもこんなに流れてしまう。

IMG_8717
なぜか数秒周期で細かく振動している。ウォームホイールのピリオディックモーションではなく、その手前の減速ギアの噛み合わせが悪いのではなかろうか。昨年末に赤道義をメンテしたつもりが悪化しているようだ。

M42-3
★M42
2014/01/06 23:43, R200SS(φ200mm F4), Coma Corrector 3, LPS-P2, Vixen SXW Mount, Lodestar Autoguider with PHD Guiding, NEX-5(IR modified), ISO-800, 5min x 15(total 75min)

こんなに暴れてしまってはガスの細かな模様がボケてしまう。ギアの遊びを詰め過ぎたのだろう。メンテやり直さなくっちゃ。


国際宇宙ステーションを撮影したかった [天体]

昨年挑戦して失敗した(国際宇宙ステーション)ISSの撮影に再挑戦。場所は自宅近くの多摩川の川岸。ダイヤモンド富士を撮っていたとみられる集団から少し距離を置いて場所を確保。

IMG_8591機材は40年物のアストロ光学製 D:76mm, f:1200mm アクロマートを使用。テレビューの5倍バローを使って合成焦点距離約6m。それにしても40年前の望遠鏡に今のパーツが難なく接続できることに改めて驚く。
ISSISSは最大高度33度で西北西から南南東へ動く予定だったので、赤道義の極軸を60度ぐらいに持ちあげて北東を向けて設置した。こうすればISSの軌道に沿って経緯台的に動かせるはず。
DSC06391ISS通過予定の20分ほど前に設置を完了して、ジェット機で導入の練習をしたり、金星でピントと露出を合わせておく。
IMG_6155例によって散歩のおじいさんに声をかけられて、ISSは地球一周に何分かかるのかとか、高度は何キロメートルだとか質問攻めにあう。
17:45、予定通り西北西にISSを発見。左眼は直視、右目はファインダーでISSを追うが、倒立のファインダーで追うのは難しい。さらに最大高度の30度に近づくと態勢がつらく膝が笑って何度もISSを見失った。

DSC06867
結果はまたしても失敗。金星ぐらいの明るさにはなるだろうと露出をISO-12800, 1/1000秒にしたが、暗すぎたようだ。強引にコントラストを挙げるとこの通り↓。なんとなく形が見えるような。

DSC06867.'JPG

次のチャンスはいつになるだろう。


ソフトフィルタ [天体]

IMG_8219星野写真の星座の形を分かりやすくするにはソフトフィルタが有効らしいが、一昔前のインクジェットプリンタ用のOHPフィルムが良さげなザラザラ感がある。さっそく丸く切り抜いてボール紙の枠に張り付けてみた。
さっそくオリオン座付近を試写。

フィルタあり v.s. フィルタなし 
DSC06085DSC06088
なんとなくボケてはいるもののいまいち効果が薄い。

そんな話をしていたら知人が銀一のソフトフィルタなるものを貸してくれた野でふたご座と木星付近を50mmで。
フィルタあり。
DSC06100'

フィルタなし。
DSC06101'

なるほどこれは違いがはっきりする。

ちなみに撮影に使ったのは自作ポータブル赤道儀。追尾を止めると30秒でこのぐらい流れる。DSC06102'
あまり流れていないように見えるがピクセル等倍にすると違いははっきり。注意深く極軸を合わせれば焦点距離50mmぐらいなら十分実用になるようだ。
DSC06101''DSC06102''


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M45を45分 [天体]

写真 2昨夜は晴れそうだったので天体撮影に出かけた。美ヶ原高原に登りたかったが美鈴湖から先はすでに冬季閉鎖中。このまま美鈴湖で撮影という手もあるが、松本市街の明かりが気になる。迷った挙句、安曇野の西側の烏川渓谷緑地に移動した。

写真 318:00頃から機材展開。薄明中にフラットフレームを撮っておこうと思っていたが間に合わず。昇り始めたすばるをターゲットに撮影開始。


スパイダーの光芒と画角を好みの位置にするため鏡筒を回したから、バランスが崩れてオートガイドが安定しない。DEC側が大暴れするのでStarbookのバックラッシュ補正のパラメータなどいじって調整。あれこれ手間取って撮影開始は20:00を過ぎてしまった。
スクリーンショット 2013-11-30 20.57.00

写真 1

カセットガスジュニアバーナーでラーメン作って晩飯。気温は0℃付近。ガスボンベにホッカイロを貼って火力を維持。BGMはホルストの惑星を大音量で。
2時間越えの長時間露出に挑戦するつもりだったが、21:00頃から雲が出てきてしまった。やはり西風の日は北アルプスに近づいてはいけなかったかも。

M45s
★M45 (プレアデス星団)
2013/11/30 20:00, R200SS(φ200mm F4), Coma Corrector 3, LPS-P2, Vixen SXW Mount, Lodestar Autoguider with PHD Guiding, NEX-5(IR modified), ISO-800, 5min x 9(total 45min), 烏川渓谷緑地公園駐車場(標高970m)

もっと枚数を稼ぎたかったが、45分露出のM45ということで。


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M77とNGC1055 [天体]

アパートのベランダからオートガイドの調整。

m77-2-FL
★M77(中央上)とNGC1055(中央右)
2013/11/28 23:26, R200SS(φ200mm F4), Coma Corrector 3, LPS-P2, Vixen SXW Mount, Lodestar Autoguider with PHD Guiding, NEX-5(IR modified), ISO-800, 4min x 18(total 72min)

M77は大きなフェイスオン銀河だが、淡い渦巻き模様を浮かび上がらせるには焦点距離と露出時間が足りないようだ。

スクリーンショット 2013-11-29 00.27.02
PHDのキャリブレーションが相変わらずおかしい。南北のキャリブレーションの時に星がセンターに戻る前にキャリブレーションを終えてしまう。DEC側のバックラッシュが大きすぎるのかと思い、Starbook側のバックラッシュ補正値を大きくしてみたが改善しない。それでもガイドは安定しているようだ。20枚撮るつもりだったが18枚でカメラの電池が切れてしまった。


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C/2012 S1 (ISON彗星) [天体]

今日こそアイソン彗星を撮ってやろうと思って午前3時出発。目的地は美ヶ原高原美術館の駐車場。あそこは昨年の日食を撮ったところで東が地平まで見渡せる。

写真深夜の松本市街を抜けて入山辺から登って行ったら、なんてこった。通行止め。ビーナスライン冬季閉鎖は明日の11時からのはずだったのに。この時点で午前4時近く。諏訪まで回ってビーナスラインの反対側から登りなおす時間もないし、リスクも犯せない。美ヶ原高原に登れないなら離れるしかないと思い、目的地を室山に変更。標高は800mしかないが安曇野に漂う朝靄の上には出られるだろう。

午前5時ちょっと前に室山ファインビュー駐車場に到着しあわてて赤道義を展開。北極星が見えないのでスピカを自動導入し、三脚の向きをそれに合わせる。スピカとアークトゥールスでアライメントし、アイソン彗星を導入。カメラの視野にはまだ地面が写っている。間に合ったようだ。そこへひょっこり現れたおじさんに質問攻めにあう。これは何だ?どこから来た?なぜパソコンがあるんだ?車のバッテリーがあがりゃしないか?自分は200mmのレンズを持ってきたが、彗星は望遠鏡じゃなきゃ写らないのか?あ、今流れ星が写ったぞ。いえそれは道路を走る車が写ったんだと思います。なんで地面を撮ってるんだ?これゆっくり動いてるのか!で、彗星はどこだい?水星の右下あたりに出てくるはずです。すい星?ああ惑星のね。左下のは土星かね?おっさん結構詳しいじゃん。ちょっと待って土星が見えたってことは!

気が付けばカメラの画角中心が美ヶ原の稜線を越えた。アイソン彗星らしきものは見当たらず、いったん水星を導入して3点アライメントし、もう一度アイソン彗星を自動導入。ぼんやりした光芒が見えた。空はもうずいぶん明るくなってきている。ISO-1600では飽和してしまうので200まで下げて、露出を5秒として連射。

ison323
★C/2012 S1 (IOSON彗星)
2013/11/24 05:35, R200SS(φ200mm F4), Coma Corrector 3, Vixen SXW Mount, NEX-5(IR modified), ISO-200, 5sec x 10, トリミングなし, 場所: 安曇野みさと温泉 ファインビュー室山 駐車場

アイソン彗星からナトリウムの輝線が観測されたとのことなのでいつものLPS-P2フィルタは外してみた。核が分裂した様子が分かるかもと思って望遠鏡を持って行ったのだが、何となく核が横に広がっているような...

DSC05923'双眼鏡でも見えた気になっていたが、あとで星図を確認したら3等と5等の2重星だった。ボヤっとしていたので見間違えた。近くにそれらしいものは見えなかったのでアイソンはまだ3等より暗かったのだろう。

太陽をぐるっと潜り抜けて大きくなって帰ってくることに期待。


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C/2013 R1 (Lovejoy) [天体]

先週水曜日の夜、晴れたのでアパートの玄関前から双眼鏡(10x47)でラブジョイ彗星を探したところ、しし座の頭の上にピントの合わないぼんやりした星を見つけた。撮影には昨年作ったポタ赤を使ってみた。焦点距離200mmのレンズを乗せるとピリオディックモーションが激しいのでシャッタースピードは10秒で連射。10分ほど放置して星が流れていないコマを選んで加算平均した。

LoveJoy
★C/2013 R1 (Lovejoy) ラブジョイ彗星
2013/11/14 01:57, Sigma DC18-200mm F3.5-6.3(200mm/6.3), LPF-P2, NEX-5(IR modified), ISO-12800, 10s x 10, 自作ポータブル赤道儀

もう2時間ぐらい待てばアイソン彗星が昇ってくるはずだが、平日なので断念。


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アイソン彗星を撮りたかった [天体]

明け方晴れそうだったので昨夜は飲まずに待機。GPVとStreet Viewを見比べつつロケハン。高ボッチ高原に行ってみることにした。

IMG_7937

IMG_7917

塩尻インターで降りて高ボッチスカイラインに入り順調に標高を上げていったところ、途中で通行止め。崖崩れがあったようだ。
IMG_7933仕方がないのでいったん甲州街道まで戻り、崖の湯口というところから高ボッチスカイラインを逆向きに登る。
途中から激しくガスが出てヘッドライトをつけていると真っ白で地面が見えないほど。フォグランプだけでゆっくり進む。
登山口の駐車場を見落として先へ進んでしまった。Uターンしようにも真っ白でバックするのはヒヤヒヤもの。なんとか駐車場にたどりついてぐるりとヘッドライトで照射すると、20台ほど車が止まっているようだ。天頂に木星がかろうじて見えるものの、明るいはずの月は見えず。4時過ぎまで待ってみたが霧が晴れる気配もなく撤収することにした。

DSC05776

帰路、松本のアルプス公園駐車場に行ってみたがドン曇り。

本日は成果なし。


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SXW赤道義のメンテナンス [天体]

昨夜の調整がうまくいったか鉄塔で確認。地軸の歳差運動をうんぬんする意味がある程度のセンターは出たようである。極望

早く星で試してみたいが雨が降ってきた。


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