赤外改造NEX-5とEマウントレンズで無限遠を撮りたい [工作・修理]
一昨年の6月に購入し半年後の12月に赤外カットフィルタを摘出してしまったNEX-5。覚悟の上だったとはいえ、Eマウントレンズで無限遠のピントが出なくなった。光の速度は物質の中では遅くなる。わずか厚さ1mmちょっとの赤外カットフィルタでも取り外してしまうと焦点面が前へ移動する。
したがってその分レンズをセンサーに近づけなければならないのだが、もともと赤外カットフィルタがそこにあることが前提で設計されているので、それ以上レンズを近づけることはできない(必要ないから)。時々カメラバックの中のパンケーキ(16mm F2.8)とフィッシュアイコンバータを見るともったいないなあと思っていた。
Eマウントレンズで無限遠が出るようにするためには元の赤外カットフィルタと同じ厚さのガラス板をセンサーの手前に置けばよいはず。
何かいいものはないかと数日前に潜在意識に課題をほうり込んでおいて、昨日あずさ車中で思いついた。顕微鏡のプレパラート用のスライドグラス。スターベースで1ダース756円。幅26mm、厚さ1.4mmで具合がよさそう。
ガラスカッターで26mmx21mmに切り取る。
断面に紙やすりをかけて黒マジックですみ塗りして、四辺に1mm幅の両面テープ。ここまでは順調。NEX-5に取り付ける前に風呂に入って身を清める。
まずNEX-5のセンサーの掃除。センサーのごみを確認するにはピンホール撮影が一番良い。ボディキャップで作ったピンホールを取り付けて蛍光灯を写す。
撮った写真をコントラスト強調するとごみが浮かぶ。これがなくなるまで無水アルコールと綿棒で丹念にふき取る。プレパラートも目視でできる限りきれいにしておいて、、、
あきらめがついたところでエイヤと貼る。
星が見えないので無限遠まで届いたかどうかは分からないが、200m先の建物にピントを合わせてもピントリングにまだ余裕あり。
ところがやっぱりゴーストが出てしまった。(明るい街灯の右下に青いゴースト発生)
さらに画面隅にはあまり目立たないが色収差が発生。プレパラートをもっとセンサーに近づけるべきかもしれない。ゴーストを避けるため、反射防止コーティングのついたレンズプロテクターを切り取って使うべきだったかも。
これはこれでまた面白いテーマを見つけてしまった。
なるほど!プレパラートを利用されましたか!
このテクニックですが、オフアキ化での光路長の調整にも利用できるかもしれないと思いながら、読ませて頂きました。
平面なのに色収差が出るのですね。
うまくいけばいいですね。
by Bin-Star (2012-10-29 02:11)