LXU-OT2 [工作・修理]
月刊ステレオ1月号の新春特別付録はヘッドフォンアンプ付USB-DAC。品川駅近辺では売り切れだったが、立川駅ビルの本屋にはまだ積んであった。回路図を見るとあちこちツッコミどころがあって期待薄な印象。パソコンにつないでヘッドホン出力を聞いてみると、まず派手なノイズとガリガリ言うボリュームににやる気を失った。ところがボリュームを何回もこすってあたりを出してやるとカスミの向こうに実力の片りんが見えたような?のびやかな音というか?記事にはUSBケーブルを変えてみようとか、OPアンプを変えてみようとか書いてあるが、触るところはそこじゃねえだろうと思う。
- ピーピー言うノイズの原因はおそらく12Vのstep up DC/DC converter。スイッチング周波数が33kHzじゃあ可聴域に折り返してくるだろう。増幅段の中点はこの12Vを10k:10kの抵抗分割にたったの22uF。もっと容量が必要だ。
- レベル合わせのつもりなのだろうが、オペアンプ2段重ねというのも気に入らない。
- それにしてもカップリングコンデンサが多い。DACからヘッドホンまで電解コンデンサを4個も通過するのは気持ち悪い。せめて2個にしたい。
- VBUSが3.3Vでわざわざself powerdのモードにしてあるのはなぜだろう。12Vを外部電源化するのに都合のいいようにという暗示か?
で、LXU-OT2カスタマイズ報告会参加者大募集だそうで、こんなにツッコミどころ満載なのは改造ネタを提供してくれているということかもしれない。冬休みの暇つぶしに改造するかなぁ。
USBケーブルで音が変わるというのはどういう理屈なんだろう。手持ちのケーブルを何本か試してみたが自分には有意な差は感じられない。縦書きで一生懸命説明している記事は見るが、データで示している記事は見当たらない。