拡大法に適したアイピースは? [天体]
昨夜拡大法で撮影した土星。うす雲が出ていたしシーイングが悪くて土星はぶよぶよ揺れていたとはいえ、もう少ししゃっきり写ってほしい。
★土星
2013/06/01 00:19, R200SS(φ200mm F4), Vixen SXW Mount, NLV 4mm, NEX-5(IR modified), ISO-400, 0.8s, 拡大法(合成焦点距離約18m, F91)
ビクセンの拡大撮影カメラアダプターを使ったのでこの時の合成焦点距離を計算してみる。
NLV4mmのHは実測約50mmなのでLは90.7mm。よって合成焦点距離は90.7x800/4=18,140mm、合成Fは90.7となる。これはいくらなんでも拡大し過ぎな気がする。
手持ちのアメリカンサイズのアイピースは4本。ビクセンのNVL 4mm と 6mm、原村星まつりのスコープタウンで買ったUltraWide 6mm と 15mm。
R200SSに取り付けた時の合成焦点距離と合成F値を計算してみた。拡大撮影カメラアダプターは40mmの延長筒が2段重ねになっているが、NLVは太くて1段では取りつかない。
アダプタ | H | L | 合成焦点距離 | 合成F値 | |
NLV 4mm | 2段 | 50mm | 90.7mm | 18,140mm | 90.7 |
NLV 6mm | 2段 | 46mm | 94.7mm | 12,627mm | 63.1 |
UW 6mm | 2段 | 48mm | 92.7mm | 12,360mm | 61.8 |
UW 15mm | 2段 | 26mm | 114.7mm | 6,117mm | 30.6 |
UW 6mm | 1段 | 48mm | 52.7mm | 7,027mm | 35.1 |
UW 15mm | 1段 | 26mm | 74.7mm | 3,984mm | 19.9 |
どの組み合わせが一番解像度が高いのか、昼間に鉄塔で試してみた。比較しやすいように、同じ画角にトリミングしてある。
こうして見るとUW6mm, アダプタ2段もしくは1段が良いようだ。価格は倍ぐらい違うがNLVよりUWのほうが拡大法に適しているということだろうか。接眼部にかかる重量や導入のやりやすさを考えるとアダプタ1段が有利。次回はUW6mm, アダプタ1段で行ってみよう。