SSブログ

C/2012 S1 (ISON彗星) [天体]

今日こそアイソン彗星を撮ってやろうと思って午前3時出発。目的地は美ヶ原高原美術館の駐車場。あそこは昨年の日食を撮ったところで東が地平まで見渡せる。

写真深夜の松本市街を抜けて入山辺から登って行ったら、なんてこった。通行止め。ビーナスライン冬季閉鎖は明日の11時からのはずだったのに。この時点で午前4時近く。諏訪まで回ってビーナスラインの反対側から登りなおす時間もないし、リスクも犯せない。美ヶ原高原に登れないなら離れるしかないと思い、目的地を室山に変更。標高は800mしかないが安曇野に漂う朝靄の上には出られるだろう。

午前5時ちょっと前に室山ファインビュー駐車場に到着しあわてて赤道義を展開。北極星が見えないのでスピカを自動導入し、三脚の向きをそれに合わせる。スピカとアークトゥールスでアライメントし、アイソン彗星を導入。カメラの視野にはまだ地面が写っている。間に合ったようだ。そこへひょっこり現れたおじさんに質問攻めにあう。これは何だ?どこから来た?なぜパソコンがあるんだ?車のバッテリーがあがりゃしないか?自分は200mmのレンズを持ってきたが、彗星は望遠鏡じゃなきゃ写らないのか?あ、今流れ星が写ったぞ。いえそれは道路を走る車が写ったんだと思います。なんで地面を撮ってるんだ?これゆっくり動いてるのか!で、彗星はどこだい?水星の右下あたりに出てくるはずです。すい星?ああ惑星のね。左下のは土星かね?おっさん結構詳しいじゃん。ちょっと待って土星が見えたってことは!

気が付けばカメラの画角中心が美ヶ原の稜線を越えた。アイソン彗星らしきものは見当たらず、いったん水星を導入して3点アライメントし、もう一度アイソン彗星を自動導入。ぼんやりした光芒が見えた。空はもうずいぶん明るくなってきている。ISO-1600では飽和してしまうので200まで下げて、露出を5秒として連射。

ison323
★C/2012 S1 (IOSON彗星)
2013/11/24 05:35, R200SS(φ200mm F4), Coma Corrector 3, Vixen SXW Mount, NEX-5(IR modified), ISO-200, 5sec x 10, トリミングなし, 場所: 安曇野みさと温泉 ファインビュー室山 駐車場

アイソン彗星からナトリウムの輝線が観測されたとのことなのでいつものLPS-P2フィルタは外してみた。核が分裂した様子が分かるかもと思って望遠鏡を持って行ったのだが、何となく核が横に広がっているような...

DSC05923'双眼鏡でも見えた気になっていたが、あとで星図を確認したら3等と5等の2重星だった。ボヤっとしていたので見間違えた。近くにそれらしいものは見えなかったのでアイソンはまだ3等より暗かったのだろう。

太陽をぐるっと潜り抜けて大きくなって帰ってくることに期待。


nice!(1)  コメント(2) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。