電源Box完成 [工作・修理]
天体撮影用電源Boxに過放電防止用のメインスイッチを追加。昨日の作業でジムニーの荷台にシガライターソケットを装着しておいたのでそれと接続。
カーステレオも修理できたので天体撮影中も快適に過ごせる。いつも撮影中の時間つぶしはクラシックを聞いている。たいていの交響曲は1時間ぐらいなので、5分x10コマぐらいの撮影にちょうどいいしモチベーションが保てる。
さて、来週末は新月期の三連休。今シーズの課題に掲げたバーナードループを仕上げてしまいたい。そして2013年の新たな課題として彗星の撮影に取り組もうと思う。
電源Box作り直し [工作・修理]
夏休みに作った天体撮影用電源Boxだが、走行中の充電では不十分で時々部屋に持ち帰って充電器で充電する必要があった。それを想定せずに箱を作ってしまったので、そのたび裏パネルをはずしてバッテリー端子を引きずり出して充電していた。
例によってホームセンターの通路に座り込んで材料合わせで設計。ここはコーナン府中四谷店。広くて快適。
材料1カット30円なら安いと思ってお願いしたら5mmもずれちゃって、あとは自分でやりますからって作業台を借りた。道具もいろいろ揃っていていい感じ。こんな作業台が自宅にほしい。だけどこの作業台はバイスが咬めないのが玉にキズ。
と思ったら薄い天板の作業台もあった。5mmずれたならそれに合わせて残りの材料をカット。
ホームセンターで作業していると、追加の材料はすぐに買えるし無駄なものを買わずに済むので快適極まりない。ここに住みたい。
箱はお店で組み立てて中身は帰宅してから組み込んで完成。端子は下からDC12Vシガライタソケット(Max 10A)、DC12Vバナナプラグ(Max 30A)、AC100V/55Hzコンセントx2(Max 135W)。
上蓋が蝶番で開く。ここからバッテリーの端子に直接アクセスできるというわけ。
前回よりコンパクトにできたので満足。これさえあれば非常時にも安心?
LXU-OT2の改造(その1) [工作・修理]
まずピーピーノイズの数値化(可視化)を試みる。
ノートパソコンのヘッドホン出力をそのままマイク入力に戻してアナログでループバック接続し、WaveGeneで1kHzを再生、WaveSpectraでFFT表示したのが下図。THD+Nは1.6%ほど。
次にパソコンにLXU-OT2を接続し、WaveGeneで1kHzをUSB-DACで再生。LXU-OT2のLINE出力(RCA端子)をパソコンのマイク入力に戻したのが下図。THD+Nは約4%と悪化。5.5kHz, 11kHz, 16.5kHz付近に派手なピークがある。これがピーピーノイズだろう。1kHz出力を止めてもこのノイズは消えないので原因は12V電源のスイッチング周波数33kHz(の1/6)と思われる。
HeadPhone出力も同様に調べてみるとほぼ同様のノイズが乗っている。レベルもほぼ同等。この3本のピークは1kHzを止めても消えない。
さて改造に取り掛かるが、まずこのノイズが12V電源から回り込んでいるのか、抵抗分割の中点6Vから入り込んでいるのか切り分けたい。そこで回路と基板を見比べたところ、回路図と現物は大きく異なっていた。回路図では12Vを10k:10kで割って、わずか22uFをつけただけで2つのオペアンプに供給するように書いてある。実物には抵抗分割が2組あってそれぞれに100uFでデカップリングされて、それぞれのオペアンプに供給されている。基板のアートワークもこのラインはグランドガードされているところをみると、ラックスマンのツッコミを受けて改善したと想像する。
せっかく2組用意してもらった抵抗分割だがHeadphone側を取り外して、中点6Vに依存しない回路に変更してみる。(下図朱書き部)
結果は下図。ノイズレベルは変わらなかった。ということはピーピーノイズは12V電源から回り込んでいるのだろう。
とすると次なる対策はスイッチング周波数を上げてノイズを可聴域から追い出すことだが、この方法はすでに先達の成果が報告されている。ここは一気に外部±電源化だ。ということで、続く。
LXU-OT2 [工作・修理]
月刊ステレオ1月号の新春特別付録はヘッドフォンアンプ付USB-DAC。品川駅近辺では売り切れだったが、立川駅ビルの本屋にはまだ積んであった。回路図を見るとあちこちツッコミどころがあって期待薄な印象。パソコンにつないでヘッドホン出力を聞いてみると、まず派手なノイズとガリガリ言うボリュームににやる気を失った。ところがボリュームを何回もこすってあたりを出してやるとカスミの向こうに実力の片りんが見えたような?のびやかな音というか?記事にはUSBケーブルを変えてみようとか、OPアンプを変えてみようとか書いてあるが、触るところはそこじゃねえだろうと思う。
- ピーピー言うノイズの原因はおそらく12Vのstep up DC/DC converter。スイッチング周波数が33kHzじゃあ可聴域に折り返してくるだろう。増幅段の中点はこの12Vを10k:10kの抵抗分割にたったの22uF。もっと容量が必要だ。
- レベル合わせのつもりなのだろうが、オペアンプ2段重ねというのも気に入らない。
- それにしてもカップリングコンデンサが多い。DACからヘッドホンまで電解コンデンサを4個も通過するのは気持ち悪い。せめて2個にしたい。
- VBUSが3.3Vでわざわざself powerdのモードにしてあるのはなぜだろう。12Vを外部電源化するのに都合のいいようにという暗示か?
で、LXU-OT2カスタマイズ報告会参加者大募集だそうで、こんなにツッコミどころ満載なのは改造ネタを提供してくれているということかもしれない。冬休みの暇つぶしに改造するかなぁ。
USBケーブルで音が変わるというのはどういう理屈なんだろう。手持ちのケーブルを何本か試してみたが自分には有意な差は感じられない。縦書きで一生懸命説明している記事は見るが、データで示している記事は見当たらない。
iPhone3Gの修理(失敗) [工作・修理]
落っことして割れてしまったiPhoe3G。ヒビの上から保護シートを貼ってあるのでこのままでも使えるのだが、いつか修理してカーステの音源に使おうと思っていた。
吸盤で引っ張って外すのが流儀らしいが、ヒビで空気が漏れて吸い付かないのでこわごわドライバーでこじって開けてみた。
分解完了。
この過程で致命的なミスを犯していたことが後で判明する。
ガラスとタッチセンサーのセットをヤフオクで購入。3G用はかなり安くなっていたので修理に踏み切ったというわけ。
元通り組み立てて見たら液晶は白っちゃけて画面左下にはツチノコのようなシミ。ドライバーでこじった時に液晶パネルにダメージを与えてしまったようだ。
ああ。
iPhone5に買い換えてiPhone4をカーステ音源にしろというご託宣か...
ポータブル赤道儀試作(続き) [工作・修理]
ずん切りねじの反対側にバネでテンションをかけたら上下のブレが収まって調子よくなった。
さっそくベランダで試してみる。方角は北極星を頼りに目分量。仰角はiPhoneのアプリで大体合わせた。
NEX-5に200mmズームをつけてデネブを狙う。まずはモーターを止めて30秒。中心付近を拡大するとこの通り。
次に壁のコンセントから電源をとって60Hzでモーターを駆動するとこの通り。カメラのライブビューで拡大して見ていると星が東へ逆行していく。
続いて12VDCから100VACに変換するインバーターから電力をとるとこの通り。上よりましだがまだ少し流れている。
晴れた夜、外に持ち出した。これはお手軽。気楽に星野写真を撮りに行ける。なれない場所では極軸合わせが難しい。素通しパイプでは星を見るのは困難だ。ここは工夫が必要だ。
極軸をわざとずらしてピリオディックモーションを測ってみたところ振幅約30秒角ほど。意外によくできた。
ポータブル赤道儀試作 [工作・修理]
赤外改造したNEX-5がカメラレンズで無限遠が出るようになったので、星野写真を撮ってみたい。
秋葉原の千石でこんなシンクロナスモータを見つけたのでポータブル赤道儀を作ろう。
試しに回してみて気が付いたが安曇野市は60Hzだった。50秒で一周してしまう。だけど撮影時に使うつもりのDC-ACコンバータは50Hz出力なのでまあいいだろう。
M4の長ネジをぐいっと曲げて2本束ねる。これをウォームホイール代わりにしようという作戦。
日食のときに作ったポタ赤を改造して板端を半径160mmに丸く削ってウォームホイール代わりの長ネジを取り付ける。
レーザーポインタをターンテーブルに乗せて5m先の壁で動きを確認するが、なかなかうまくいかない。ネジが上下にぶれて時折脱調する。ウォームとウォームホイールのテンションのかけ方に工夫が必要だ。
To be continued...
赤外改造NEX-5とEマウントレンズで無限遠を撮りたい(続き) [工作・修理]
試行錯誤がちと長いがご容赦ください。
先週、26mmx21mmに刻んだプレパラート用のスライドグラスをNEX-5に仕込んで無限遠を得たが、色ずれやゴーストが課題として残った。
反射防止コートのついたレンズプロテクタを買ってきた。ノギスをカニ目回し代わりにして枠から取り出す。
厚さは2mm。ちょっと厚すぎるかも。
さすがレンズプロテクタ。コーティングが固くてガラスカッターの刃が滑ってなかなか傷がつけられない。万力に挟んで強引に割って行ったら最後の辺でぱっくりひびが入ってしまった(泣)。
あきらめずに泥沼にはまるべし。
レンズプロテクタをもう一つとダイヤ・ノコを購入。これで切ってみる。
力いらずでサクサク切れる。ガラスは両面から透明ビニールテープを張り付けて表面を保護したつもり。スプレーで水をかけながら切っていく。
ところが切断面に貝殻のようにカケて締まった。業界ではシジミと呼ぶらしい。画質に悪影響がありそうで心配。
取り合えず断面を砥石で削ってすりガラスとし、シジミも含めて墨塗りしてから装着してみた。
試写。下記画像をクリックして拡大し、左上部分に注目いただきたい。
まずはプレパラート。派手にゴーストとフレアが出ている。
続いてレンズプロテクタ。ゴーストは残ったが、フレアは消えた。
試しにガラスなしで撮ってみた。画角がちょっと狭まる。驚いたことに一番派手にゴーストが出た。
次は色にじみの確認。同様に下記画像を拡大し、画面中央部と右上隅の星を見ていただきたい。
プレパラート。ピントは出ているが、画面隅の星は色にじみが出ている。
次にレンズプロテクタ。これもピントは出る。色にじみは
ガラスなし。無限遠にピントが合わない。驚いたことにこれも色にじみが出ている。E2.8/16mmパンケーキレンズの素性なのか?いやノーマルIRフィルタ付きの時はこんなことはなかった気がする。
ともかくレンズプロテクタが一番良いようなのでもう一度センサーを掃除して貼り付け直そうと思う。
赤外改造NEX-5とEマウントレンズで無限遠を撮りたい [工作・修理]
一昨年の6月に購入し半年後の12月に赤外カットフィルタを摘出してしまったNEX-5。覚悟の上だったとはいえ、Eマウントレンズで無限遠のピントが出なくなった。光の速度は物質の中では遅くなる。わずか厚さ1mmちょっとの赤外カットフィルタでも取り外してしまうと焦点面が前へ移動する。
したがってその分レンズをセンサーに近づけなければならないのだが、もともと赤外カットフィルタがそこにあることが前提で設計されているので、それ以上レンズを近づけることはできない(必要ないから)。時々カメラバックの中のパンケーキ(16mm F2.8)とフィッシュアイコンバータを見るともったいないなあと思っていた。
Eマウントレンズで無限遠が出るようにするためには元の赤外カットフィルタと同じ厚さのガラス板をセンサーの手前に置けばよいはず。
何かいいものはないかと数日前に潜在意識に課題をほうり込んでおいて、昨日あずさ車中で思いついた。顕微鏡のプレパラート用のスライドグラス。スターベースで1ダース756円。幅26mm、厚さ1.4mmで具合がよさそう。
ガラスカッターで26mmx21mmに切り取る。
断面に紙やすりをかけて黒マジックですみ塗りして、四辺に1mm幅の両面テープ。ここまでは順調。NEX-5に取り付ける前に風呂に入って身を清める。
まずNEX-5のセンサーの掃除。センサーのごみを確認するにはピンホール撮影が一番良い。ボディキャップで作ったピンホールを取り付けて蛍光灯を写す。
撮った写真をコントラスト強調するとごみが浮かぶ。これがなくなるまで無水アルコールと綿棒で丹念にふき取る。プレパラートも目視でできる限りきれいにしておいて、、、
あきらめがついたところでエイヤと貼る。
星が見えないので無限遠まで届いたかどうかは分からないが、200m先の建物にピントを合わせてもピントリングにまだ余裕あり。
ところがやっぱりゴーストが出てしまった。(明るい街灯の右下に青いゴースト発生)
さらに画面隅にはあまり目立たないが色収差が発生。プレパラートをもっとセンサーに近づけるべきかもしれない。ゴーストを避けるため、反射防止コーティングのついたレンズプロテクターを切り取って使うべきだったかも。
これはこれでまた面白いテーマを見つけてしまった。