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レンズとセンサの間にガラスを挟んだら焦点面はどれだけ遠くへ動くか? [立派な仕事]

前回までの試行錯誤により、ローパスフィルタを取り外して無限遠が出なくなったNEX-5に、プレパラートやレンズプロテクタを切り出したガラス板をセンサー前に置くことで無限遠が出ることが分かった。そもそも0.8mmのアクリル板や2.0mmのガラス板でどれほど焦点面までの距離が変化するのだろうか。真面目に計算してみた。

焦点距離fのレンズの焦点面の

結論として、ガラスの板厚0.8mmで0.27mm、板厚2.0mmで0.67mm焦点面が遠くへ移動することが分かった。もともとのローパスフィルタは厚さ1mm程度だったので無限遠まで0.3mmぐらい届いていなかったということだ。

さて、これでカメラレンズの画角で無限遠が出るようになったので、バーナードループなど試してみたが標高1900mまで登っても光害に埋もれてしまう。やっぱりフィルターが必要だ。いつもはR200SSのコマコレクタに取り付けてあるLPS-P2を取り出してみると、このフィルタは厚さが2mmある。NEXにEOSレンズを取り付けるマウントアダプタの内部にフィルタを落とし込んでみるとすんなり収まった。両面テープでちょっと止めておけば実用上問題なさそう。これならセンサー前に取り付けたガラスは無しでもよいはずだ。

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ポータブル赤道儀試作(続き) [工作・修理]

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ずん切りねじの反対側にバネでテンションをかけたら上下のブレが収まって調子よくなった。
DSC00803さっそくベランダで試してみる。方角は北極星を頼りに目分量。仰角はiPhoneのアプリで大体合わせた。
guide_offNEX-5に200mmズームをつけてデネブを狙う。まずはモーターを止めて30秒。中心付近を拡大するとこの通り。


60Hz

次に壁のコンセントから電源をとって60Hzでモーターを駆動するとこの通り。カメラのライブビューで拡大して見ていると星が東へ逆行していく。
50Hz続いて12VDCから100VACに変換するインバーターから電力をとるとこの通り。上よりましだがまだ少し流れている。


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ぴたりと止まらないのは加工精度の問題もあるとは思うが、100VACインバーターの箱を見たら55Hz出力だった。設計は50Hzの前提だったがまあこのくらいは誤差ということで。
DSC_7038晴れた夜、外に持ち出した。これはお手軽。気楽に星野写真を撮りに行ける。なれない場所では極軸合わせが難しい。素通しパイプでは星を見るのは困難だ。ここは工夫が必要だ。
periodicmotion'極軸をわざとずらしてピリオディックモーションを測ってみたところ振幅約30秒角ほど。意外によくできた。

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